息をするように本を読む

文字でしか伝わらないものがあるし文字だけじゃ伝わらないものもあるけど私はとにかく読みたいの

ツナマヨ

Audible完走後、耳読書と電子読書を経て、何か…紙の何かを…読みたい…と地縛霊のように書棚を眺めていたら、子供がまた熱烈に呪術回線を勧めてきて、というのも、以前から読め読めと言われてまして。設定は面白そうなんだが…線が多くて(また言ってる)、戦闘シーンとか誰が何してるかわからなくて、1巻から読み始めて2か3で挫折、すっかり忘れてまた1から読んで挫折、というのを何度かやってるんですよね。

でも、去年?一昨年か?リカちゃんが出る映画を観て、それから0巻を読んだらだいぶわかった!手応えあり。で、8巻9巻の過去篇をまず読んでみろとながらく言われ続けて、先月読んでみたら、0巻でなんでそうなっちゃたの~と思ってたとこがめっちゃ腑に落ちて、面白いな!!という流れが来てたので、ついに手に取る。ついにと言っても1巻読むのたぶん3回目か4回目ですけど。1巻ね、ずんだのことだけ覚えてた笑

相変わらず線が多くて戦闘の詳細はよくわからないものの、あと漢字の画数が多くて技の名前みたいなやつよくわからないものの、流れとしては何度も読んだからか、0巻と過去篇を把握したからか、なるほど!わかった!そういうことか!これがそうか!とむちゃくちゃ理解が進んで面白い。勢いで初見のもぐいぐい進んで8巻まで。やっとつながったー。

なにしろ手書きのツッコミみたいなのが毎回めっちゃ面白いし、みんな破天荒な中で落ち着いてるパンダさんとツナマヨさんがやっぱり好き。五条さんの目が出ると紙とインクなのにすごく吸い込まれそうですごい。普段隠してるだけのことはある。小沢さんのくだりがとても良い。ほんといいやつだな虎杖…(脳内でずっと「とらつえ」くんと読んでるので、本当の読みがとっさに出ないしふりがな見ると混乱する…)(同様に「ツナマヨ」先輩と認識してるから本当の名前が出ない)おにぎり食べたくなるよね。

喫茶店バイトしたい

Audibleの合間に休憩で電書の漫画を読んでいた。苦手な教科の勉強の合間に休憩として得意な教科の勉強をする東大生的な…とはぜんぜん違うけど。

エリザベス女王』『春日の局』『大奥』の無料分が終わってしまい、なにか女子感のあるものを…と漁って開いたのがこちら。女子感はあるが全く毛色が違うではないか。それもまたよし。

ドラマ1話みて続きが気になりつつも止まってたので嬉しい。絵がみやすくてすごく楽しい。イシャレンジャー普通に観たい笑。ミチコがめちゃめちゃダメで直球で刺さりまくる…やばい。けどカラっとしててそれがとても良い。そして本当に主任のご飯たべたい。喫茶店ていいよね。住み込みの喫茶店バイト、真剣に憧れる。将来のために喫茶店ノートそろそろ始めようと思ってるんだけど、実際の店舗だけじゃなくて、こういうフィクションの中のお店も対象にしよう、と思いついた。

耳で間取りを聞く

日曜日は食料の作り置きとか家族親族に付き合うとかなんだかんだ家事で、全く落ち着かないし全く休日ではない。むしろ平日より落ち着かないしストレス過多。そもそも家に他の人間がいる時点で私にとっては全く休日ではなくて、むしろ仕事してる方が落ち着くしやることいっぱいあるから少しでも進めたいんだけど、これが理解されることはないんですよね。家族が休日だと思ってる日に家で仕事らしきことをしてると嫌がられますので…残念ながら。仕事ができないし3食とおやつ出さないといけないしってなると、台所に立ってるか、昼寝(して夜中に多少仕事を進める)か、そして何か読むか、しかない。やれやれ。

と、やさぐれてたら、広告で出てきた『変な家』のコミカライズ試し読みが目に入る。今まで何度かスルーしてたけど、やさぐれついでに読んでみたらなかなか続きが気になる間取り…続きは有料、検索したら小説試し読みはもっと短くて続きは有料、うーん、え?Audibleなら最後まで無料だと…?

Audibleね…今までも何度かトライしてはいるんですよ。でもなかなか話が入って来ない。慣れてないせいもあると思うけど、やっぱりそもそも認知の適性がですね、私はすごく視覚×文字言語が優位なタイプで、耳からの音声言語は情報処理能力がすこぶる低いんです。

これめっちゃ面白い話なのでぜひまだ試してない方はテストやってみて欲しい。世界の見え方が変わる、というか人によって世界が違って見えてるというのをなんとなく想像していた部分が少しだけ具体的にわかる気がする。

視覚×文字言語が優位な私や友人たちは、たとえば学校の保護者会とかで、最初にプリント配られて、その後ほぼそれをぼそぼそと読みあげられるだけの時間であることに愕然とするわけですが、ていうか、配られて全員にいきわたるまでの間にたいがい読んだし!読むだけの時間なら私は終了で!と思うんだけど、読んでわかるタイプがいるのと同じように、聞いてわかるタイプがあって、読み上げる必要があってやっているらしいんですよね。これはどっちが上とか下とかじゃぜんぜんなく、脳の情報処理システムの違いでしかなくて、逆に私は何かしらの講演会とかPTA任務で行っても真面目に聞いてるのに、実は資料なしでは話が入ってこなくてよくわからない。資料があったりメモとったりするとわかるんだけど、音だけだと1回するっと聞いただけでは厳しい。現状の学校の勉強は教科書を始めとして視覚×文字言語が圧倒的に多いからたまたまついていけたけど、もしこれが基本的に口伝の世界だったりしたら、義務教育の序盤で躓いてたと思う。

 

ていうくらい、音声言語は不得手でして。Audible、きっと年齢とともに目も疲れてくるだろうし、特に家事しながらとか歩いてるときとか、物語の続きを聞けるようになったら最高じゃない?と思って何度か挑戦したことがあるんだけど、好きな本を選んで真面目に聞き始めたつもりなのに、すぐふわふわと脳が音から離れて言語じゃなくなっちゃうというか、声がしてるのはずっとわかってるんだけど、気が付くと、あれ、いまなんて言ってた?しばらく聞いてなかった!とだいぶ戻るはめになるんですよね。しかも何度も。びっくりしちゃう。夜も消灯後にしばらく話の続きを聞けたら最高じゃない?と思って試してみたものの即寝てる。同じ疲労度でもこっそり本を読んでると2時間3時間あっという間なのに。びっくりしちゃう。

小学生の時、読書の時間とかに教室によくいた、本を読み始めてすぐきょろきょろしたり寝ちゃったりする子、落ち着いてしっかり読んだらそこそこ面白い(課題図書とか読めと言われて読むのは好きじゃないので自分もさほど熱中してない)のにすぐ飽きてやめちゃうなんてもったいないと思ってたけど、耳読書だとまさに自分がそれ。怠けてるさぼってる飽きてるじゃなく、それを楽しむ機能が搭載されてないか作動してないかだったんだな…と数十年経ってようやくわかった。

っていうくらい、音声言語は不得手でして(二度目)。しかしそうは言っても、後天的に習得できるあるいは慣れることはできるんじゃないかと、数十年生きてきた経験として思ったんですよね。なにりそ人間は変化し続けられるもので、最初は電子書籍うまく楽しめなかったけどもう平気だし、ながらく線が多くて読めなかった青年漫画とか、絵が苦手だった漫画とかも、話が面白そうだから読みたくてアプローチをかえたり時間をおいたりしながら触れてるうちに楽しめるようになってきたし。物語を楽しみたい続きを知りたいという根源的欲求があれば、音声言語にもそのうち慣れるんじゃないかと。

というわけで、続きがめっちゃ気になってるいま、『変な家』をAudibleで聞きながら台所仕事をしました。面白い話でした。でもね、よりによってこれものすごく間取りのトリッキーさを楽しむやつで、図がいっぱい入ってて。Audibleで聞く小説に挑戦するぞ!という人には実に不向きな題材でした笑。

そして案の定、たびたび聞き逃して、濡れた手で慌てて戻し、聞き直しながら目次からその時に見るべき間取り図を出して、行きすぎてその後のネタバレになりそうな間取り図をチラ見してしまって戻って、ってやってたらまた耳から入ってきてたはずの物語をごっそり聞き逃してて戻って、などとやってて、波乱万丈。

あとなかなか慣れないですよね、地の文と会話文の、完全に芝居ではないけどちょっと変えてる感じの塩梅とか、イントネーションそれでいいんだっけ?とか、その熟語ってそう読むんだ!とか(一人でずっと本読んでる人あるある、語彙が豊富そうに見えて、独自解釈の読み方のまま口に出さないから気付かずに数十年生きてるやつ)、文字で読んでたら何もひっかからないところがひっかかったりして、その間はまた音が聞こえてても言語として処理できないからわかんなくなって戻す、というね。

なるほど、余計な思考と、聞こえる言語を、同時処理できないんだな。目で読んでる時は、どっぷりもぐりこんでる時もあるけど、雑念と同時処理してるときも結構ある。ちらっと時計みて、このあとあるから読んでいられるのあと何分ぐらいだなとか、この訳これで本当にいいんだろうかとか、今日は帰りに米買わないとまじで明日詰むとか、脳の別のとこで雑念がちょっとぐらい動いてても、読んでるとこは止まったり戻ったりせずによほど込み入ってなければそのまま進んでる感じなんですよね。そうかー。すごいな適性って(他人事)。苦手なものに挑んでみたことで、あらためて自分の得意なものがわかる、という、何か妙に教育的に良さそうな感想をもってしまった。

というわけで波乱万丈だったけど、初心者だし拘り過ぎないで完走しようと、たぶん初めてaudibleで1冊完走しました!だいたい面白かった!けど、たぶん私これ紙で読んだらもっと面白く感じただろうなと。登場人物の名前1回や2回きいたぐらいだと把握しきれなくてたぶん終盤間違えて聞いてる感じあったし、あとやっぱ間取り図のとこに指挟んでおいて、謎解きの度にそこ開いておーとか思いながら読みたかった笑

 

ステレオタイプ

昨夏からこの3月まで未曾有の忙しさというか、背伸びしたキャパオーバー気味の仕事に埋もれて本当に余裕がなく、それこそせいぜい無料電子マンガや細切れkindleで一瞬息継ぎするぐらいで落ち着いて紙の本を手に取れず

4月に入って、まだまだ全く落ち着かないものの、未曾有の押しつぶされ感からは一歩抜けた感じがして、

というより、あー紙の本読みたいなーどれにしようかなー人はどこから来てどこへ行くのかオリジンでも読むかーと久々に書棚に向かって文庫本を選んで手に取ってひとしきり読んでから、あ、なるほど気持ち的に一歩抜けたんだな、と自覚したという方が正しいですね。自分の状況ってあとからフィードバックでわかることが多い。

で、数日かけて『オリジン』を読み(数年ぶりたぶん3回目)、ダンブラウン何か読むと必ず他のも読みたくなるので、『天使と悪魔』(数年ぶりたぶん4~5回目)、『ダ・ヴィンチ・コード』(数年ぶりたぶん5~6回目)、『インフェルノ』(数年ぶりたぶん3~4回目)、と進んできていま『ロストシンボル』(数年ぶりたぶん3回目)のラストまできたとこです。どれか読むと必ず他も読みたいので、入手順に回数が比例してると思う。それでも肝心なところはしっかり忘れてから読むので実に楽しい。土曜の寝る前のひととき、寝っ転がって文庫本をラストまで読むという幸せ。

ラングドン教授シリーズ、読みながら、建物や絵画やそのほか実在のいろいろをすごく調べたり画像さがしてみたりしたくなるんだけど、物語自体が面白いから止めたくなくて、検証しながら読むことができていない。いつか1つ1つ確認したいんだけど、どうしてもぐいーんと読み続けたいんですよね。で、連休中に思いついたんですよね、映画みればいいんじゃないか?って。たぶん原作よりもテンポよくノンストップサスペンスな感じでなおかつ建物や街並みや芸術作品を観られるんだよね?天才では?と思い、配信もあるのを確認したけども、結局まだ観てない。観ないで読んじゃった。なんか映像を2時間みると思うと面倒で…本読むなら10時間でも20時間でもかまわない、かまわないどころかそんだけ読んでていいって言われたらわっくわくで鼻血が出そうなほど興奮するのですが。でもこれは映像観たいんですよ。そのうち観よう。

ところでシリーズどれが一番好き?(急)しばらくはやっぱりダ・ヴィンチ・コードがわかりやすいし英国好きとしはかなりテンションあがるしいちばん好きかなと思ってて、でも何度か読んでるうちに、ヴァチカンの天使と悪魔がかなり世界史ゴコロにダイレクトアタックしてくるのでやばいぐらい好きだなと思い、近年はダンテの話を他でも聞くにつけインフェルノの面白さがあらためて感じられてきた気がしてて、そのなかでロストシンボルはまだ自分がわかり足りないというか面白がり足りないなという気がしててですね、特に最後の方、ラングドン教授もわかんないわかんないってなってるけど笑、もっとわかりたいんですよねー。むしろそのあとのオリジンの方が再び直球な感じある。なのでヒントも欲しいし映像みるとしたらまずロストシンボルかなーと思ったらこれだけ映画じゃなくなんとドラマ、しかも俳優さんがあの人じゃない。

でもまあ、サトウをどうしてるか気になるし、こんど(いつ?)観てみようかなと思います…って、サトウね、仕方ないのは本当にわかってる。こちらもダンブラウン氏の提示する各国のステレオタイプに100%乗っかって読んでるし、むしろ他の国の様子についてはそれも期待してるし、なんならそういう観光ガイドレベルの共通認識部分があるからこそ、気持ち良いスピード感、くすぐり台詞のニヤリ感、通りすがりの人物さえ一瞬で活きるキャラ立ち感、を十二分に楽しんで読んでるわけですよ。ダンブラウン氏だって魚の時代が終わって人類が叡智に目覚めるいま(影響されすぎ)、他の文化圏の人をステレオタイプで決めつけちゃいけないとか個の尊重とか、知識人として当然認識されたうえで敢えてエンタメとして描いてらっしゃるんだろうし、クレームを言うつもりは全くありません。が、最初から最後まで出てくるたびに引っかかりますね、サトウのキャラ造形。もうちょっとなんとかならなかったんだろうか。優秀で地味で嫌味なのはぜんぜんいいんだけど…なんだろう、嫌味の出し方とか声や見た目の外し方のポイントが違うんじゃないかと思うんだよね…また次回よみなおした時に考えてみます!

探偵の憂鬱タイム

PTAあるある、はっきりしない拘束時間。開始時間と聞いたオンタイムに次年度への引継ぎ要員として集合したものの、ここで新委員への全体説明が始まって、それが終わってから引継ぎという流れ、つまりどうやら任務開始まで45分ぐらいある気配。

とはいえ自分だけ脱走して説明が終わったら呼んでくれというわけにもいかず、その場にはいないといけないので一番後ろに座って待機。他の旧委員さんたちもなんとなく話を聞きつつ、委員のグループラインを見返しながら引継ぎ資料の確認などをしている。

いい時代ですよね。まさかここで堂々と本を開くわけにはいかないが、あらゆる資料や連絡がスマホに収納されている昨今、PTA説明会中にスマホを見ているのは実に自然であり、kindleが真価を発揮するのはまさにこういう時である(違うでしょうね)

ざっとライブラリを見たところ、アンペリーのミステリの解決篇をとってあった。その前まで憂鬱ゾーンを細切れに読み過ぎてて、この解決篇は落ち着いてまとめて読みたい、と止めてあったんだった。

それにしても中学生で初めてエラリークイーンを読んでからずっと思ってたんだけど、なぜ英語圏本格ミステリには、探偵役の懊悩や絶望にやたらとページを割く、憂鬱タイムが長いものがあるのか。

犯人とか被害者とか関係者とかの事情や苦悩は事件に関わるならちゃんと聞いておきたいけど、探偵側さぁ、そんなに何ページもぐるぐるネガティブいる?もしかしたら映画だったら俳優がうじうじ苦悩してほぼ静止画でも絵になっていいかもしれないけど(ただしイケメンに限る)、クイーンさんとこなんて親子でずっとしけた顔して(見てないが)2~3ぺージ動けないでいるうちに次が殺されたりしてまたへこんで5~6ページうじうじ憂鬱になってるじゃん?シュッと行って解決できたっしょ!て思うよね。

その点、ホームズやクリスティは探偵側の憂鬱ゾーンが少ない。事件おきた!シュッと登場!ポポポポーンと推理!敵もなかなかのトリック!だけど最後にはわかっちゃうよ!はい解決!いえーい!ってね。

いや悩むのはいいのよ、悩んで考えてじわじわと核心に近づくとかならいいんだけど、たいてい事件そのものの解決につながるようなやつじゃなくて、自分自身の来し方行く末みたいなやつで絶対結論でないやつじゃん。あってもいいけどもうちょっと短めでもよくない?そう思いながらもそこに文字がある限り読んでしまうわけだが、一気読みじゃなく細切れ読みだと特に、話の流れというか勢いがそがれる感じでまたかーってなっちゃうんですよね。全体の積み上げみたいのが途切れてるからかな。って、自分の都合で細切れに読んで途切れさせてるくせに勢いがそがれるとか勝手な話ではありますが。

とはいえ、このアンペリーさんのシリーズは、どっぷり大好きなヴィクトリア朝の英国なので、多少の憂鬱タイムもしのぎやすく、解決篇はしっかりと畳み掛ける解決で読み甲斐があって、よかったよかった。

朔日なので

ほんとに何もかもすぐ忘れてしまう。大事なことほど忘れる。大事じゃないことも忘れる。忘れないこともある。忘れてたはずなのにふと思い出してびっくりすることもある。忘れたいことを忘れられて、忘れたくないことを忘れずにいられたらどんなにいいだろう。

いままで読んできた本をぜんぶ覚えておけたらよかったのに、と何度も思った。内容じゃなくて、読んだかどうか忘れちゃうから、その本を読むのが初めてなのか何回目なのか、わかったら楽しいのに。好きな本ほど、何度も何度も読んだ本なのに、何年も経って初めて気づくことがあったり、違う意味に感じたり、そういうの、覚えておけるわけないから記録しておけたらよかったのに。でももう何十年分も遡れないし、残念だなあ、と。

記録しておけたらよかったのに、と思ってから何年も経った。そりゃあ小さい頃からのぜんぶ記録できてたら最高だけど、ここ数年だってずいぶんいろんな本を読んだ。何年か前の最初に思った時から記録してたら、今頃たくさん楽しい読書録があったんじゃない?というのも数回思った。

最近また過去の読書録があったらなぁと残念に思ってて、このままだとまた定期的に残念に思うだろう。でももし今これから書きはじめたら、数年後の私がちょっと喜ぶかもよ?過去に読んだ時のことも、数年後よりいまの方がまだちょっとは覚えてるかもよ?

じゃあ…書いておくことにしますか…なんか区切りのいい日からにするか…とカレンダーをみたら、今日は新月でした。新月は陰暦で朔。朔日。月が現れる始める日だから月立ち→つきたち→音便でついたち、というようなのをどこかで読んだのを思い出して、では、というわけです。

 

今朝は子供の運動会が天候の都合で午前でなく午後に変更になったということでなんとなくちょっとゆっくり起動モード。起きだすまえに一日一話無料漫画からはじめる幸せ。

 

応天の門』5巻24話 

<都にて、魂鎮めの祭りの開かれる事 3>

いやー応天の門ね、むちゃくちゃ興味があったにも関わらずちょっと線が多くて(いろんな漫画に対して今後しょっちゅう言うと思うので気にしないでください)、なかなか読み始められなかったんですけど、やっぱり面白いんですよねー今日読んだとこは特に、道真さんが才を発揮してしまい始めてるというか、ホームズばりに相手の状況をサクサクと指摘するクリアなとこと、加持祈禱のぐわんぐわんなとこと、短い中にもダイナミクスがあって面白い。ぐわんぐわんなとこは、この線の多さ太さがあってこそなので、これがいいんだなと再認識するなど。

 

『美食探偵 明智五郎』4巻39話

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これは何しろ実写が素晴らしくてですね。以前からあらすじや設定ですごく読みたくて何度か手に取ったもののなかなか画風になじめなくて読み進められず悔しい思いをしていたのですが、中村倫也さん小池栄子さん志田未来さん武田真治さんの実写が素晴らしくて、そのイメージを逆輸入のように投影することで、すいすいどころかガツガツむさぼるように読み進めております。そもそもの作品がすごく面白いし、かつ読めば読むほどドラマの再限度の高さ、製作陣の熱量ににうならされる。コロナ中で思うようにできなかった時の対応も洒脱だったし、ぜひぜひぜひぜひシーズン2を!で、いま読んでるとこは天使ナポリタンの話、マリアが帰国してチームと再会、探偵さんの姿を見るところ。この視点が切り替わるとこもいい。